四三(読み)シソウ

デジタル大辞泉 「四三」の意味・読み・例文・類語

し‐そう〔‐サウ〕【四三】

《「しさん」の音変化》
しさん(四三)1」に同じ。「四三の目」
しさん(四三)2」に同じ。「四三手役

し‐さん【四三】

双六すごろくばくちで、2個のさいころを振って、四と三の目が出ること。しそう。
花札の手役の一。同種の札4枚と、他の同種の札3枚とが手に来ること。
連珠で、四目三目とが同時にできること。三四さんし

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「四三」の意味・読み・例文・類語

し‐さん【四三】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸時代以降、劇場で、舞台から三列目、花道から四列目にあたる最も見やすい席。土間
    1. [初出の実例]「四三から中ぬきにする能い桟敷」(出典:雑俳・柳多留‐五六(1811))
  3. 博打(ばくち)双六(すごろく)で、二個のさいころにそれぞれ四と三の目が出ること。また、その目。四三賽(しさんさい)。しそう。
    1. [初出の実例]「大君夫者、高名博打也。筒父擢傍、目任意、語条尽詞、謀計究術。五四尚利目。四三小切目」(出典新猿楽記(1061‐65頃))
  4. 花ガルタで、手役の一つ。同種の札四枚と三枚が手にきた場合をいう。しそう。
  5. 連珠で、四目と三目とがつながって同時にできること。三四。

し‐そう‥サウ【四三】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「そう」は「さん」の変化したもの )
  2. 双六(すごろく)で、二個の賽(さい)の目に、四と三とが出ること。また、その目。しさん。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「重一(でっち)・壱六・五二(ぐに)・四三(しさう)果しなければ、気をいらち」(出典:浄瑠璃玉藻前曦袂(1751)道春館)
  3. 花札の技法の一つである「八八」の手役の一つ。同種の札四枚と他の同種の札三枚とが自分の手にくること。しさん。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android