与圧室(読み)ヨアツシツ

デジタル大辞泉 「与圧室」の意味・読み・例文・類語

よあつ‐しつ【与圧室】

高高度を飛ぶ航空機で、乗客乗員気圧変化から守るために、加圧して地上の気圧に近い状態に調整する胴体内部の室。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「与圧室」の意味・読み・例文・類語

よあつ‐しつ【与圧室】

  1. 〘 名詞 〙 航空機などが気圧の低い高々度を飛ぶ場合、乗客・乗員を気圧変化から守るために、加圧して地上の気圧に近い状態に保つようにした部屋

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の与圧室の言及

【飛行機】より

…ふつうはいろいろの条件を考えて,これより速い速度を選ぶか,あまり最大巡航速度(エンジンの耐久性や機体の強度などを考慮して許される最大の巡航速度)Mに近づくと,航続率が低下して不経済になることがこの曲線でも示されている。超音速飛行
[上昇限度と与圧室]
 飛行機は速度だけでなく,高度についても飛べる範囲が決まっている。高度をとるほど空気密度が減るので,抗力が減りスピードが出しやすくなる。…

【与圧胴体】より

…そこで現在の航空機は,軽飛行機のうちの簡単なものやヘリコプターを除くほとんどが,高空を飛行中は,室内の気圧を外の大気圧より上げて低高度の気圧に保つようにしている。これを与圧といい,与圧する部分を与圧室pressurized cabinと呼ぶ。輸送機などは胴体のほぼ全部を与圧室とする必要があるので,胴体そのものを気密構造の与圧胴体とし,横断面は内外の圧力差に耐えるのに有利な円形または円弧を組み合わせた形が多い(図)。…

※「与圧室」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android