気圧(読み)キアツ

デジタル大辞泉 「気圧」の意味・読み・例文・類語

き‐あつ【気圧】

気体の圧力。
大気の圧力。ふつう地上にかかる大気の重さをいい、1平方センチメートル当たり約1キログラム重に相当するが、場所・季節などで異なり、上空に行くほど小さくなる。単位にパスカルまたはヘクトパスカルを用い、ミリバールも慣用される。大気圧。
大気圧の単位。1気圧は水銀柱760ミリの高さに相当する圧力に由来し、1013.25ヘクトパスカル。記号atm
[類語]高気圧低気圧熱帯低気圧温帯低気圧移動性高気圧気圧配置気圧の尾根気圧の谷西高東低南高北低圧力

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精選版 日本国語大辞典 「気圧」の意味・読み・例文・類語

き‐あつ【気圧】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大気の圧力。普通、地表における圧力をいい、場所、気温、季節などで変化するが、一平方センチメートル当たり約一キログラム重。単位にヘクトパスカルが用いられる。
    1. [初出の実例]「炊気も瓦斯も大気の圧力に抵抗す。気圧弱きは為り易く盛なるときは為り難し」(出典:舎密開宗(1837‐47)内)
  3. 圧力の単位の一つ。摂氏零度の水銀柱が標準重力のもとで七六〇ミリメートルの高さを示す圧力を一気圧とし、一〇一三・二五ヘクトパスカルに等しい。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「気圧」の意味・わかりやすい解説

気圧
きあつ

大気の圧力のこと。空気は気体であるから、その性質として容積を限りなく増大しようとする。それで空気を容器内に閉じ込めると、どこまでも膨張しようとする結果、その容器の内面を押すことはもちろん、器内にあるものはみな押される。この押す力を空気の圧力すなわち気圧という。空気は目に見えないので、気圧の概念はなかなかつかみにくいが、たとえば水中に入れば水圧を受けるのと似ている。1気圧は1平方センチメートル当りおよそ1キログラムの重さに相当するので、豆腐や綿のようなものは押しつぶされはしないかと思われるが、豆腐はその中に水が含まれていることと、綿は空気がつながっているのでつぶれることはない。

[大田正次]

気圧の発見

1643年にイタリアの物理学者トリチェリが、ガラス管に詰めた水銀柱の実験を行い、気圧の概念を確立した(トリチェリの実験)。また、1647年にフランスの物理学者・数学者で哲学者でもあるパスカルが、高いところにいくにしたがって気圧が減ることを実験し、さらに1650年代には、ドイツの物理学者ゲーリケは真空にして密着させた半球が離れにくいという実験を行って、大気圧の存在を示した。

[大田正次]

気圧の単位

気圧を表すにはミリバール(記号mb)が用いられる。1ミリバールは1平方センチメートルの表面積に1000ダイン(dyn)の力が働く場合の圧力である。水銀柱の高さミリメートルで表すこともある。1ミリメートル水銀柱は標準重力980.665センチメートル・毎秒・毎秒のとき、0℃の厚さ1ミリメートルの水銀がその底面に及ぼす圧力である。気象界ではこの単位は用いられてはいないが、他の方面では使われている。両者の間には
  1mm水銀柱=1.3332mb
の関係がある。

 地球上の平地の平均の気圧に近い値
  760mm水銀柱=1013.25mb
を標準にとり、これを1気圧という。

 なお、世界気象機関(WMO)では、1984年からミリバールのかわりにヘクトパスカル(記号hPa)が使われるようになった。日本でも1992年12月よりヘクトパスカルが使用されている。1ミリバールは1ヘクトパスカルに等しく、単位の名称が変わるだけで、気圧の値そのものは変わらない。

[大田正次]

気圧の測定

気圧を正確に測る場合には水銀気圧計を用い、相対的にその値を測る場合にはアネロイド気圧計を用いる。水銀気圧計で気圧を測った場合には、読み取った値に氷点更正、重力更正を施す必要がある。これは温度0℃、標準重力の場合の水銀柱の厚さを気圧の単位と決めたからである。アネロイド気圧計は金属の缶(空盒(くうごう))の中の空気を抜いたもので、気圧の変化によって空盒が膨らんだり縮んだりすることを利用し、指針でその伸び縮みの量を表す。あらかじめその指針の目盛り上の位置を水銀気圧計の測定値とあわせておく。原理上氷点更正や重力更正などの補正の必要はなく、運搬も容易なので広く実用的に使用される。

[大田正次]

気圧と高さ

気圧は上空に昇るにしたがって小さくなる。その割合は地上付近では8メートルにつき1ミリバールであるが、地上1000メートル付近では、9メートルにつき1ミリバール、5000メートル付近では15メートルにつき1ミリバールである。気圧と高さとの関係を式で表すと

となる。この式でhはメートル単位の地表面からの高度、p0は地上気圧、pは高さhメートルの気圧である。地上と山頂で同時に気圧を測ればこの式からその山の高さがわかる。この式をラプラス測高公式という。もっと正確に山の高さを計算するには、気温の補正をしなければならない。ラプラスの測高公式を利用して、アネロイド気圧計の目盛りに気圧とともに高度を目盛ることができる。アネロイド気圧計を利用した高度計はこのようにしてつくられたものである。

[大田正次]

気圧の変化

ある場所に気圧計を置いて気圧を測ってみると、気圧は時々刻々に変わることがわかる。高気圧が接近すれば気圧計の示度は高くなり、低気圧が接近すれば低くなる。台風が接近すると、気圧は際だって下がり、通過すると急に上がって元に戻る。何十年もの長い年月に測った気圧の値を1日の時刻ごとに平均してみると、気圧の日変化の平均の型がわかる。東京の平均的気圧は午前9時ごろもっとも高く、午後3時ごろもっとも低い。その差は3ミリバール弱である。このような変化の型は、観測するその土地によってすこしずつ変わっている。高気圧や低気圧が近づくと、このような平均の型からずれた型になる。

 次に月ごとに気圧の値を平均して、1月から12月までの間の年変化をみると東京では平均してみると11月にもっとも高く、6月にもっとも低い。その幅は約7ミリバールである。気圧の年変化の型もその土地によって異なる。

[大田正次]

気圧の分布

全世界の気象観測所の気圧の長年の値を集め、1月および7月の世界各地の平均気圧の値を求めて地図上に記入すると、全世界の両月の気圧の分布状況がわかる。このようにして求められた、北半球における気圧配置図によると、1月には高圧域は大陸の上にあり、低圧域が海洋上にある。7月には逆に大陸は低圧域、海洋が高圧域となっている。ただしこれは北半球でのことである。南半球では夏冬ともほぼ同じような気圧分布となっている。

[大田正次]

気圧傾度と風

等圧線と直角方向に、気圧の高いほうから低いほうへ向かって測った単位距離に対する気圧の降下量を気圧傾度という。普通100キロメートルにつき何ミリバールというように示す。気圧傾度は等圧線間の距離に逆比例し、等圧線がこんでいて、間隔が狭いときは気圧傾度は大きい。風速は気圧傾度に比例するので、気圧傾度の大きいところでは風は強く吹く。風向は気圧傾度の方向より右へそれる(北半球の場合)。

[大田正次]

気圧と天気

気圧計のことを第二次世界大戦以前は晴雨計(せいうけい)とよんでいた。古いアネロイド気圧計には気圧目盛りの外、晴や雨の天気区分がついており、気圧が低いと雨、高いと晴をさす。このように気圧計は、それが発明されたときから、天気と密接につながっているとみなされてきた。しかし、1個の気圧計のみで天気の判断をすることはむずかしいことは明らかである。気圧計が各地に置かれて気圧配置図が書けるようになって、天気予報ができるようになったのである。なお、1か所で風や雲や日暈(ひがさ)などを見て天気の予測をすることを観天望気(かんてんぼうき)というが、それに気圧計を加えて、その上昇、下降の傾向などを採り入れると、観天望気も一歩進んだものとなろう。

[大田正次]

気圧の極値

日本の気象台や測候所で観測された最低の海面気圧は、1979年(昭和54)10月12日に日本最南端の沖ノ鳥島で観測された台風20号の中心気圧870ミリバール、最高気圧は1913年(大正2)11月30日に北海道旭川(あさひかわ)で観測された1044ミリバールである。なお世界では、1968年12月31日にソ連バイカル湖付近に中心をもったシベリア高気圧の1085ミリバールが最高である。

[大田正次]

微気圧計の利用

アネロイド気圧計と仕組みは似ているが、空盒内の空気の圧力をいったん室内の空気と通じてのちに閉じておくと、気圧の細かい変化を測ることができる。このような仕組みの気圧計を微気圧計という。微気圧の変化を記録紙上に記入してみると、日によって、また時刻によって気圧の微変動(2ミリバールくらいの変化)が続くことがある。気圧の微変動はその場所の上空の気層が不安定となっていることと相関があるので、微気圧変動が現れると天気は下り坂であるという判断の手がかりとなる。

 なお、微気圧変動はまったく予想外におこることがある。昔、シベリアに隕石(いんせき)が落ちたときに気圧の微変動がおこり、それがヨーロッパの気象観測所で観測されたことがある。また、地球上のどこかで水爆などの核爆発実験が行われると、それによって気圧の微変動が発生し、世界各地に伝わるので、それらの到達時間関係から微変動の発生場所や日時が確認されたこともある。

[大田正次]

『大田正次・篠原武次著『実地応用のための気象観測技術』改訂(1967・地人書館)』『気象庁編『日本気候図』1980年版(1984・日本気象協会)』『国立天文台編『理科年表』各年版(丸善)』

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改訂新版 世界大百科事典 「気圧」の意味・わかりやすい解説

気圧 (きあつ)
atmospheric pressure

気象学では気圧とは大気の圧力の強さを意味する。ある場所の気圧とは,そこの単位面積の上に大気の上限まで鉛直にのびた気柱の重さに等しい。したがって,地表より高所に行くほど上部の気柱が短くなるので気圧は低くなる。地面近くでは厚さ約80mの気柱の重量が10hPa(ヘクトパスカル)の気圧を与えるが,上空では大気の圧力が減り,また大気の密度が小さくなるので,同じ10hPaの気圧を与える気柱は,たとえば1万m上空では約250mの厚さを要する。つまり気圧は高さと共に指数関数的に減少し,その減少の割合は気温に逆比例する。水蒸気を無視し,気圧と高さの関係を表したのが〈測高公式〉で気圏の平均気温をt℃,地上気圧をP0hPa,地上面からの高さhmにおける気圧をPhPaとすると,h=18400(1+0.00366t)log(P0/P)となる。

気圧の測定には古くから水銀気圧計が用いられている。これは大気の重さにつり合う水銀柱の長さを測っている。このことから圧力を表す単位として水銀柱ミリメートル(記号mmHg)を使うことがある。水銀気圧計よりも取扱いの簡単なアネロイド気圧計は気圧の自動記録や携帯用に利用される。気圧が高さと共に減少することから,アネロイド気圧計の気圧目盛を高度目盛にした気圧高度計としても利用される。

気圧は圧力であるから,単位としては圧力の単位が使用される。気象学ではこれまでmb(ミリバール)を使っていた。1mb=1/1000bar(バール)で,1barは1m2当り105N(ニュートン。1cm2当り106dyn(ダイン))の力が作用している。最近は国際単位系(SI)に従ってhPa(1hPa=100Pa=1mb)を使うことが国際的に決定された。1hPa=1mbの関係があるので数値は変わらない。前述の水銀柱ミリメートルは,標準重力加速度9.80665m/s2,標準温度0℃のもとで,密度が13.5951×103kg/m3の水銀柱1mmが底面に及ぼす圧力と定められている。すなわち1mmHg=1.333224hPaである。また,上記の水銀柱が0.760mの高さに相当する気圧を標準気圧といい,これを1気圧atmosphere(記号atm)と定められている。これらの諸単位の関係は次式のとおりである。

 1atm=760mmHg=1013.25mb=1013.25hPa

大気の水平加速度を生じる力のうちで最も主要なものは水平方向の気圧差なので,気圧は重視される。空気は気圧の高い方から低い方へ流れる。それは水が水位の高い方から低い方へ流れるのと同じで,天気図に記入された各地の気圧の値を基にして作った等圧線が示す気圧分布から空気の流れる方向,すなわち風がわかる。しかし,通常の天気図では非常に大規模な気圧分布をみていて,これに対応する広範囲の空気の動きは地球自転の影響でコリオリの力を受ける。このため北半球では運動方向を向いて右側(南半球では左側)へ進路を変えてゆく。同様に上空の水平気圧分布を知れば上空の風を推定することができる。気圧分布は高さと共に変わるので,風向も風速も高さと共に変化する。地表と上空の気圧分布の違いは大気の温度の水平の差に関係づけられる。地上から5km上がると5kmの気柱の重さだけ地表より気圧が減るが,低温の大気の所は重い空気で気圧の減少量は大きく,高温の大気の所は軽い気柱だから気圧の減少量は小さい。図はユーラシア大陸から太平洋にかけての1月の地表と500hPaの等圧面を示す。地表ではモンゴル高気圧から寒気流が流れ出し,アリューシャン低気圧には周囲から空気が流れ込んでいる。上空の気圧分布はずっと単純で,高温領域である南ほど気圧が高い。南から北へ向かう流れはコリオリの力を受け,東へ向きをずらしてしだいに西よりの風に変わる。こうして地球上どこでも,赤道と極の間の温度差のため,上空では西風が卓越するようになる。

 毎日気圧を測ると,その上がり下がりと共に天気や風が変化することに気づく。その結果,あらしは低気圧と呼ばれる周囲より気圧の低い領域内におこり,一方,周囲より気圧の高い領域は高気圧と呼ばれ,一般に天気は良好で,低気圧,高気圧それぞれに特有の天気を伴いやすいことがわかった。したがって,人々は高・低気圧や特有の気圧パターンの配列に注目し,天気の分布に関係づけていくつかの代表的な気圧配置の型を決めている。たとえば,日本の西の大陸に高気圧があり,日本の東(多く北東)に低気圧がある気圧配置は,西高東低型(または冬型)と呼ばれ,冬に多くみられ,太平洋側で晴天・乾燥,日本海側で雪になることが多い。しかし気圧配置の型とある場所の天気との関係を天気予報に利用するには経験の積み重ねと,各地の地勢の影響を理解しておく必要がある。

ある地点の気圧の値は1日の間で規則的に変化する。これを気圧の日変化と呼ぶ。日変化は半日周期と1日周期の変化があり,地面近くでは前者が卓越し,とくに熱帯地方で著しい。午前10時と午後10時に極大,午前4時と午後4時に極小が現れ,1.0~1.5hPaの振幅をもつ。陸地では夕方の極小が際だって大きく,振動は非対称になる。緯度が高くなると共に半日周期の変化はその日の天気や高・低気圧の通過で乱されて不明瞭になる。この海の潮汐に似た大気の振動は大気潮汐と呼ばれている。半日周期の波は月よりも太陽による成分が大きい。このため,現在では大気潮汐の原因を万有引力よりも成層圏のオゾンや下層大気の水蒸気が吸収する太陽放射熱で大気内に励起される振動に求める説が有力である。大陸内部では大気下層が冬は低温度に,夏は高温度になるため気圧の年変化が明瞭になる。

気圧の最小値は強い台風の中心にみられ,1977年に沖ノ鳥島の南の海上で870hPaが観測された最低値の記録である。一方,最大は1968年冬の中央シベリア高原の高気圧内での1083.8hPaとされるが,低温度の気層内で海面気圧に直しているので細かい値の意味は乏しい。低気圧としての反時計回りの風系はどんなに中心気圧が低くても成立するが,高気圧として時計回りの風系が成立するためには水平気圧差の大きさは半径が小さくなる中心近くでは限度があり,中心付近の等圧線分布は平たんなものでなければならない。
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百科事典マイペディア 「気圧」の意味・わかりやすい解説

気圧【きあつ】

大気の圧力。気圧の存在を初めて実験的に証明したのはトリチェリ(1643年)で(トリチェリの真空),以後気圧を測る単位として水銀柱ミリメートル(mmHg)(水銀柱メートル)が用いられたが,一般にミリバール,国際単位系ではヘクトパスカル(略号hPa。1mb=1hPa)が用いられている。地上の平均気圧は,ほぼ760mmHg=1013.250mbであり,これを1気圧(記号atm)という。気圧は上空にいくほど低くなり,その減少のしかたは対数的で,5km上るごとにほぼ半減する。山地などの高い場所の測定値は海面の値に換算(海面更正)し,各地の海面更正気圧を地図に記入して気圧の等しい地点を結んで等圧線を描けば海面上の気圧分布がわかる。
→関連項目圧力標準気圧

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「気圧」の意味・わかりやすい解説

気圧
きあつ
atmospheric pressure

大気の圧力の強さ。ある地点の単位面積(1m2)上に鉛直に伸びた気柱内のすべての空気の重さに等しい。大気の質量(重さ)は温度 0℃のもとで水銀柱の高さを 0.760mまで押し上げる力に相当する。これを標準大気といい 1気圧(記号 atm)と定める。諸単位との関係は,1atm=760mmHg=10万1325Pa=1013.25hPaである。つまり,海面高度 0mにおける 1m2あたりの空気の質量は約 10000kg重(10t)となる。10tを力の単位に直すと,10万N(ニュートン)で,圧力で表せば,約 10万Pa(パスカル)である。100Paは 1hPa(ヘクトパスカル)であるから,10万Pa=1000hPaで,1013.25hPaとほぼ同じになる。気圧の分布は風と深く関係している。空気は水と同じで気圧の高い方から低い方へ流れる。天気図に各地で観測された気圧を記入し,描かれた等圧線が示す気圧分布から風の流れがわかる。高気圧低気圧等が解析され天気予報に利用される。

気圧
きあつ
atmospheric pressure

大気の圧力や高圧力を表わすのに用いられる慣用単位。記号は atm。正式には標準大気圧という。元来 1atmは水銀柱 760mmが底面に及ぼす圧力に等しいとして定められた。しかし,水銀の密度 13.5951 g/cm3 ,標準重力加速度 9.80665 m/s2 を用いて計算すると水銀柱 760mmは 10万 1325 N/m2 となる。したがって現在は 1atm=10万 1325Pa=1013.25hPaと定義されている。

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パラグライダー用語辞典 「気圧」の解説

気圧

気圧が低いと天気が悪い、とか気圧が下がって行くと天候も下って行く、など気圧は私達、パラフライヤーにとって深い関係があるが、それは天候を左右すると言う意味に於いてであって直接関係している訳ではない。直接の関係ではバリオメーターやアルチメーター(高度計)がある。両者共に気圧そのものを読み、それを毎秒あたりの高度変化や高度に換算している。従って、日により異なる気圧変化を補正しなければ、実高度と表示高度に差が発生する。なお、バリオメーターは気圧の変化を表してはいるが、それは短い時間での気圧の変化を測定するものであるから、気圧配置などによる変化は修正する必要はない。

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知恵蔵 「気圧」の解説

気圧

大気の圧力。標準的な地表の気圧は、高さ76cmの水銀柱の圧力(1013ヘクトパスカル)に相当し、これを1気圧という。気圧の単位の1hPa(ヘクトパスカル)は、1平方メートルの面積に1ニュートンの力が作用した時の圧力(1パスカル)の100倍。

(饒村曜 和歌山気象台長 / 宮澤清治 NHK放送用語委員会専門委員 / 2007年)

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化学辞典 第2版 「気圧」の解説

気圧
キアツ
atmosphere

圧力の単位の一種.記号 atm.

1 atm = 101325 N m-2 = 101325 Pa.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の気圧の言及

【圧力】より

…1bar=105Pa),ミリバール(mb。1mb=102Pa),気圧(atm。1atm=101325Pa)などがある。…

※「気圧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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