世を譲る(読み)よをゆずる

精選版 日本国語大辞典 「世を譲る」の意味・読み・例文・類語

よ【世】 を 譲(ゆず)

  1. 隠居して、当主の座を譲り渡す。世を渡す。
    1. [初出の実例]「せいじんの子共に世(ヨ)を譲(ユヅ)り、その身は禅門になり、裏座敷に隠居せり」(出典:拙本・軽口露がはなし(1691)五)
  2. 統治する者が、次の者に主権を渡す。
    1. [初出の実例]「抑永治の昔、犯せる罪もなきに、父帝の命を恐(かしこ)みて、三歳体仁(としひと)に代(ヨ)を禅(ユヅ)りし心」(出典:読本・雨月物語(1776)白峯)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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