最新 地学事典 「世界標準地震計観測網」の解説
せかいひょうじゅんじしんけいかんそくもう
世界標準地震計観測網
World-wide Standardized Seismograph Network
WWSSNと略称。VELA UNIFORM計画により,米国沿岸測地局(USCGS)が1960年ころからプレス-ユーイング型地震計およびベニオフ型短周期地震計の各上下・東西・南北3成分を標準地震計として,これに刻時装置等の付属装置をつけて世界各地に配置し,同一特性の地震計による記録をとり,その写しを研究者に配布する事業を始めた。管轄はその後,米国海洋大気庁(NOAA),さらに米国地質調査所(USGS)へと移された。最盛期には世界に126ヵ所の観測点が設置され,この観測網で記録された地震波形は地震学の発展に大きく寄与した。近年,主な観測点はIRIS(Incorporated Research Institutions for Seismologyの略)計画へ移されている。また,この標準地震計観測網による読取報告と協力観測所の報告をコンピューターで処理して震源位置等の情報を速報(Preliminary Determination of Epicenters:PDEと略)として発行,配布している。これらは地震学の基礎資料として不可欠なもの。
執筆者:宮村 摂三・石川 有三
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

