世知賢(読み)せちがしこい

精選版 日本国語大辞典 「世知賢」の意味・読み・例文・類語

せち‐がしこ・い【世知賢】

〘形口〙 せちがしこ・し 〘形ク〙 世知に長じて賢い。世渡りが上手で抜け目がない。損得打算に敏感で、勘定高い
※咄本・百物語(1659)上「よろづせちがしこき人ありて、月夜になれば何にてもひろはんとて」
滑稽本大師めぐり(1812)上「此せちがしこいよの中に、商売往来にない商売して」
せちがしこ‐げ
〘形動〙
せちがしこ‐さ
〘名〙

せち‐が【世知賢】

〘形動〙 (形容詞「せちがしこい」の語幹の略) 世知に長じて抜け目ないさま。
浄瑠璃生玉心中(1715か)上「おのれもせちがなやつじゃ者、銀(かね)も見ずにあたたかに請取をせうわいなあ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android