並進加速度系(読み)へいしんかそくどけい(その他表記)translationally accelerated system

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「並進加速度系」の意味・わかりやすい解説

並進加速度系
へいしんかそくどけい
translationally accelerated system

慣性座標系に対し並進加速度をもって運動している座標系加速度座標系または加速基準系ともいう。駅を慣性系とすれば,スタートしだした電車または停車しようとしている電車に固定した座標系を並進加速度系という。慣性系に対し加速度 a をもつ並進加速度系では,質量 m物体に対して加速度に逆向きな見かけの力 -ma が働く。前向きに加速されてスタートした電車の中でうしろへ倒されそうに感じるうしろ向きの力,ブレーキでうしろ向きに加速されて停車しようとする電車の中で前へ倒されそうに感じる力などはこの見かけの力である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android