中国の遺棄化学兵器

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中国の遺棄化学兵器

旧日本軍は第2次大戦の終結前後に中国国内で致死性のイペリットなど大量の毒ガス兵器遺棄。吉林省敦化市ハルバ嶺には推定で30万~40万発が埋められている。戦時中、対ソ連戦に備え大量配備された中国東北部を中心に遺棄毒ガス兵器による戦後被害頻発。戦後の被害は中国全体で3千人以上に及ぶとの中国側報告もある。1997年発効の化学兵器禁止条約で日本に廃棄処理が義務付けられた。99年に内閣府に遺棄化学兵器処理担当室が設置され、兵器の処理は続けられているが、中国人被害者への公的救済措置は実施されていない。(牡丹江共同)

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