最新 地学事典 「中央アジア造山帯」の解説
ちゅうおうアジアぞうざんたい
中央アジア造山帯
Central Asian Orogenic Belt
シベリア,バルティカ,北中国,タリムの4つのクラトン間に分布する地質体の総称で,中国・モンゴル・ロシア・カザフスタン・キルギスタン・ウズベキスタンの6ヵ国に分布する世界最大の造山帯。後期原生代から三畳紀までに形成された複数の造山帯の集合域とみなされ,しばしばユニット区分される。クラトンを起源とする小地塊,海洋プレートの沈み込みに伴う付加体・変成帯・島弧/背弧火成岩体,大陸衝突による変成/火成岩体,オフィオライトなど,さまざまなテクトニクス場で形成された地質体からなり,グラニュライトやエクロジャイト,アダカイトや高Mg安山岩,閃長岩など,特殊な環境で形成される岩石も見出される。カザフスタン・コクチェタフ地塊のダイヤモンドを含む超高圧変成岩が有名。
執筆者:中野 伸彦
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

