中子沢(読み)ちゆうしざわ

日本歴史地名大系 「中子沢」の解説

中子沢
ちゆうしざわ

[現在地名]広神村中子沢

羽根はね川沿いの池平いけだいら村上流にある。池平村の枝村。文化三年(一八〇六)の池平村地志書上帳(桜井鉄司氏蔵)に「拾三軒、山間ニ羽川を挟み、一纏ニ住居仕候、右之内九軒ハはね川より北三ツ俣新田地分ニ住居仕候」とあり、三ッ俣新田と住居地が錯綜する。正保国絵図に「中志沢村」とあり、高二一石余。慶安四年(一六五一)の山境論申出ニ付相定之覚(中沢重郎氏蔵)には「中子沢村」とある。また文久三年(一八六三)済口証文(桜井勝哉氏蔵)に「中子沢之儀往古ハ隣村当御代官所同郡池平三ツ又新田之内ニ籠り候由、同村一旦退転ニおよひ候砌より池平村之内ニ孕り候得共、同村より三拾丁程隔り格村同様相成居、田畑無少専山稼之潤助を以相続罷在」とあり、三ッ又新田がいったん退転したのちに池平村に含まれたことが知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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