中川濁子(読み)なかがわ じょくし

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中川濁子」の解説

中川濁子 なかがわ-じょくし

?-? 江戸時代前期-中期武士,俳人
美濃(みの)(岐阜県)大垣藩士。江戸詰めのとき松尾芭蕉(ばしょう)にまなぶ。絵もよくし「野ざらし紀行絵巻」の絵をかく。杉山杉風(さんぷう),大石良雄らと親交をむすんだ。名は守雄。通称は甚五兵衛,甚五郎別号に惟誰軒素水(いすいけん-そすい)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の中川濁子の言及

【甲子吟行】より

…《野ざらし紀行》《甲子吟行画巻》とも呼ばれる。1685年(貞享2)夏ころより着手され,87年秋ころまでに成稿となり,のち門人中川濁子(じよくし)による清書本が完成した。1684年8月から翌年4月までの9ヵ月間に及ぶ,東海道,伊勢,伊賀,吉野,大垣,名古屋,奈良,京都,水口,鳴海,木曾,甲斐を回る旅を,〈野ざらしの心に風のしむ身哉〉など自作の45句を中心にまとめた芭蕉最初の紀行作品。…

※「中川濁子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android