中抜き草履(読み)ナカヌキゾウリ

デジタル大辞泉 「中抜き草履」の意味・読み・例文・類語

なかぬき‐ぞうり〔‐ザウリ〕【中抜き草履】

表はわらの芯で作り、わらに白紙を巻いてよった緒をつけた草履阿波草履

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精選版 日本国語大辞典 「中抜き草履」の意味・読み・例文・類語

なかぬき‐ぞうり‥ザウリ【中抜草履・中貫草履】

  1. 〘 名詞 〙 わらしべを編んでつくった草履。阿波草履。すべぞうり。中抜藁草履。
    1. [初出の実例]「細緒の中抜草履(ナカヌキゾウリ)」(出典浮世草子・好色貝合(1687)下)

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世界大百科事典(旧版)内の中抜き草履の言及

【草履】より

…室町時代の《七十一番歌合》にはすでに草履売りの姿も見え,一般庶民にかなり普及していたことが知られるが,江戸時代になると雪踏(せつた)師や尻切師と呼ばれる専門の職人があらわれ,商品化を推進した。元禄(1688‐1704)前期には,薄竹皮の台に緋ぢりめんや黒ビロード鼻緒の京草履,わら製の台で中ほどを細く切り残してビロードで覆った中抜き草履,イグサで編み後掛けの輪のついた幼児用の権蔵(ごんぞう),裏に獣皮を張り尻鉄(しりがね)を打った雪踏などがつくられた。また中期には2枚重ねの底に革をはさんだ裏附(うらつけ)草履,竹皮表の裏に三つ編みの麻緒を縫いつけた麻裏草履,他の材で三つ編みの緒を裏に縫いつけた藤倉草履などがあった。…

※「中抜き草履」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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