細緒(読み)ほそお

精選版 日本国語大辞典 「細緒」の意味・読み・例文・類語

ほそ‐お‥を【細緒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 細い緒。緒の細いもの。
    1. [初出の実例]「若公のいつも御身をはなたで懸給し金鑭のほそをのまもり」(出典:御伽草子・秋の夜の長物語(南北朝))
  3. (そう)の一三弦のうち、細い弦。外側から奏者の方へ数えて一一・一二・一三番目の斗(と)・為(い)・巾(きん)をいう。
    1. [初出の実例]「箏の琴は、中のほそをの堪へ難きこそ、所せけれとて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)紅葉賀)
  4. 細い鼻緒。鼻緒の細いもの。
    1. [初出の実例]「運斎織の袋足踏、中ぬきの細緒(ホソヲ)をはき」(出典浮世草子好色一代男(1682)七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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