20世紀日本人名事典 「中本達也」の解説
中本 達也
ナカモト タツヤ
昭和期の洋画家 多摩美術大学教授。
- 生年
- 大正11(1922)年2月13日
- 没年
- 昭和48(1973)年7月22日
- 出生地
- 山口県大島郡東和町
- 学歴〔年〕
- 帝国美術学校(現・武蔵野美術大学)西洋画科〔昭和18年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 安井賞(第3回)〔昭和34年〕「群れ」,みづゑ賞(第1回)〔昭和34年〕
- 経歴
- 初め舞台美術、新劇運動に従ったが、昭和26年頃より本格的に絵画制作を再開。同年自由美術家協会展に出品し最優秀賞を獲得、27年会員となる。34年みづゑ賞を受賞、同年さらに「群れ」で第3回安井賞を受けた。38年自由美術協会を退会、同年より39年までイタリアに滞在した。45年多摩美術大学油画科教授に就任。代表策に「残された壁」シリーズがある。47年には千葉県の鋸山に広大な岩壁彫刻「岩の声」を制作、翌48年東京セントラル美術館で「岩の声まで」と題して回顧展が開催された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報