鋸山(読み)のこぎりやま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鋸山
のこぎりやま

千葉県南西部,房総丘陵西端にある山。標高 330m。新第三紀層の砂質凝灰岩が削られて切り立った岩峰をなす。南斜面中腹に僧行基が建立した日本寺があり,頂上付近に五百羅漢がある。山麓北側には石切場があり,房州石を産す。富津市浜金谷から山頂までロープウェーが通じ,南房総国定公園の一拠点をなす。南麓では園芸農業が盛んで,鋸南町保田は寒ギクスイセンの産地として知られる。

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百科事典マイペディアの解説

鋸山【のこぎりやま】

千葉県南部,清澄山塊西端の東京湾に臨む山。標高329m。主として凝灰岩からなり,山容は鋸歯(きょし)状をなす。山頂付近に十州一覧台,五百羅漢像,南腹に奈良時代開創の日本寺,北麓に金谷石の石切場がある。浜金谷から山頂までロープウェーがある。南房総国定公園の一部。
→関連項目鋸南[町]富津[市]

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世界大百科事典 第2版の解説

のこぎりやま【鋸山】

千葉県南部,鋸南(きよなん)町と富津(ふつつ)市の境にそびえる山。安房上総分水界をなす清澄山脈の西端に位置し,東京湾に臨む。標高329m。砂質凝灰岩の岩峰がのこぎりの歯のように連なり,古くから東京湾に入る船の目印とされてきた。江戸時代以来,房州石,金谷石の名で知られた建築用石材を産したが,大谷石の進出で衰退した。山頂には〈地蔵のぞき〉と呼ばれる石切場の絶壁や見晴しのよい十州一覧台があり,南腹に行基創建と伝える日本寺や,近世末に上総国の石匠大野甚五郎が刻んだ東海千五百羅漢がある。

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大辞林 第三版の解説

のこぎりやま【鋸山】

千葉県南部、房総丘陵西端にある山。海抜329メートル。鋸の歯のような岩峰が連なる。日本寺や五百羅漢がある。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔千葉県〕鋸山(のこぎりやま)


千葉県南部、房総(ぼうそう)丘陵西端にある山。東京湾に向かって鋭く尖った峰々が長く連なる。標高329m。建材用の房州(ぼうしゅう)石の産地で採石場がある。南斜面に僧行基(ぎょうき)が開いたと伝える日本(にほん)寺、頂上近くに千五百羅漢(らかん)がある。南西麓(なんせいろく)から鋸山道路、北西麓からロープウエーが通じる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鋸山
のこぎりやま

千葉県南部、富津市(ふっつし)と安房(あわ)郡鋸南町(きょなんまち)にまたがる山。内房海岸に面し、標高330メートル。第三紀砂質凝灰岩からなり、その名のごとく鋸の歯を立てたような山容を呈する。山麓(さんろく)の北側にかつて房州石(ぼうしゅういし)を切り出した石切場跡があり、垂直に切り立った断崖(だんがい)となっている。頂上付近に十州一覧台があって、東京湾、三浦半島、房総の山並みを展望でき、僧行基(ぎょうき)創建の日本寺、千五百羅漢や百尺観音(かんのん)などの仏像群がある。浜金谷(はまかなや)から頂上へロープウェーが架設され、また有料登山道路も開かれている。南房総国定公園に属し、県指定名勝でもある。内房観光の中心地をなし、浜金谷はフェリーで久里浜(神奈川県)と直結している。[山村順次]

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精選版 日本国語大辞典の解説

のこぎり‐やま【鋸山】

(山の形がのこぎりの歯に似ているところからいう) 千葉県、房総半島の南西部にある山。東京湾にはいる船の目じるしとなり、中腹に日本寺、頂上に千五百羅漢の仏像群がある。標高三二九メートル。

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