中殿町(読み)なかとのまち

日本歴史地名大系 「中殿町」の解説

中殿町
なかとのまち

[現在地名]甲府市中央ちゆうおう一丁目

甲府城の南郭内にある武家地の一つ。追手おうて小路の東に並行する南北の通りで、北は山田町筋新道ようだまちすじしんどうから南端は二ノ堀土手までで、松原まつばら小路と交差する。町名は東の土手どて小路、西の追手小路に並行した中間の通りであることからなかの小路ともよばれたように(裏見寒話)、その位置にちなむ。「裏見寒話」が記す勤番士屋敷は九軒であるが、その後文政七年(一八二四)の甲府郭内外番付屋敷仮絵図帳(県立図書館蔵)では一四屋敷がみえ松原小路と交差する南東角に土手小路の御破損屋敷と裏合に、毎年一〇月駿府目付が逗留する御目付屋敷があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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