中油(読み)チュウユ(その他表記)middle oil

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「中油」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐ゆ【中油】

  1. 〘 名詞 〙 コールタール蒸留の際、摂氏一七〇~二三〇度で留出する油状物。タール酸・ナフタリンを多量に含む。石炭酸油(フェノール油)・ナフタリン・クレゾールなどの原料に用いられる。タール中油。石炭酸油。ナフタリン油。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「中油」の意味・わかりやすい解説

中油
ちゅうゆ
middle oil

コールタールを蒸留するときの170~230℃留分で、原料コールタールの約10%を占める。中油はさらに二次蒸留によって、170~220℃留分のフェノール油(石炭酸油ともいう)と、220~230℃留分のナフタリン油に分けられる。フェノール、ナフタレンの原料となる。

田上 茂]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android