中緒(読み)なかお

精選版 日本国語大辞典 「中緒」の意味・読み・例文・類語

なか‐お‥を【中緒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. まんなかにある緒。中ほどについている紐。
    1. [初出の実例]「秤のさほは一尺五寸人は五尺の身の命生死二つの中緒(ナカヲ)にかけて」(出典浄瑠璃釈迦如来誕生会(1714)三)
  3. 雅楽の箏(そう)に張られた一三弦のうちで、第六から第一〇までの弦。中の緒。
    1. [初出の実例]「八よりして十まではなか絃(ヲ)と云ふ」(出典:原中最秘鈔(1364)上)
  4. 茶入れの袋につける紐。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 五尺

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む