中華帝国(読み)ちゅうかていこく

共同通信ニュース用語解説 「中華帝国」の解説

中華帝国

司馬遷しばせんの「史記」によると、最古王朝。紀元前2070年頃に成立したとされる。殷や周、春秋戦国時代を経て同221年、秦が初めて全土統一。王は「皇帝(始皇帝)」を名乗った。滅亡後、項羽こううを破った劉邦りゅうほうが漢王朝を開き、400年余り続いた。隋、唐、宋、元、明などを経て最後の清王朝まで、秦以降2千年に及ぶ帝国興亡を刻んだ。

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世界大百科事典(旧版)内の中華帝国の言及

【中華民国】より

…状況の展開を察した列強は日本をもふくめて帝制延期勧告にまわり,さらに雲南の護国軍蜂起(第三革命)となった。しかし袁世凱は帝制を強行し,16年元旦を期して洪憲と改元,国号を中華帝国と改めた。帝制反対の勢いはますます強く,わずかに83日間で袁世凱は帝制取消しに追いこまれ,失意のうちに急死する。…

【東アジア】より

…もちろん,東アジアの各地域にはそれぞれ独自の個別文化が存在したから,中国を中心とする文化交流にはさまざまな摩擦が随伴し,個別文化ごとの文化変容が繰り返されたのであって,けっして東アジア全体に一様な文化が存在したわけではない。
[中華帝国世界]
 近代以前における一つの政治圏としての東アジアの実態は,中華帝国世界であった。王朝の交替が繰り返されても,中国の中原は東アジア文化圏の中心であると同時に,東アジア政治圏の中心であった。…

※「中華帝国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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