丸粉(読み)まるふん

精選版 日本国語大辞典 「丸粉」の意味・読み・例文・類語

まる‐ふん【丸粉】

〘名〙 蒔絵(まきえ)に用いる金属粉一つ。いったん扁平にした金属粉を鑢目(やすりめ)をつけた金槌で摩擦し、砕きながら丸みをつけたもの。本蒔絵に用いる。

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デジタル大辞泉 「丸粉」の意味・読み・例文・類語

まる‐ふん【丸粉】

蒔絵まきえ粉の一。金・銀・すずなどの粉を平らにのばして角を丸くしたもの。

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世界大百科事典(旧版)内の丸粉の言及

【蒔絵】より

…金銀の代用として錫,銅,真鍮,アルミニウムなども近代になって用いられた。粉の種類には丸粉,半丸粉,平目粉(刑部(ぎようぶ)平目),梨地(なしじ)粉,平粉,消粉などがある。おのおの粗細があり,丸粉でみると1号(細)から15号(粗)まであり,おもに3号以下は平蒔絵に,8号以上は研出(とぎだし)蒔絵に用いられる。…

※「丸粉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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