丹塗矢伝説(読み)にぬりやでんせつ

百科事典マイペディア 「丹塗矢伝説」の意味・わかりやすい解説

丹塗矢伝説【にぬりやでんせつ】

神が丹塗(にぬり)の矢に姿を変えて女性に近づくという神婚の伝説。《古事記》には三輪山大物主神丹塗矢に変じ,溝を流れて用便中の勢夜陀多良比売(せやだたらひめ)に近づき,のちに美男子に姿を変えて比売と結ばれたという話が見え,《山城国風土記》逸文にも玉依日売(たまよりひめ)が川を流れ下ってきた矢を床の辺に持ち帰って火雷神(ほのいかつちのかみ)の子,可茂別雷命(かものわけいかつちのみこと)を生んだという話がある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む