火雷神(読み)ほのいかずちのかみ

百科事典マイペディアの解説

火雷神【ほのいかずちのかみ】

日本神話の火の神。《古事記》では,伊弉冉(いざなみ)尊の体から黄泉(よみ)国で生まれ,石河瀬見小河で遊んでいた玉依姫のそばに丹塗矢(にぬりや)となって流れ寄り,姫が拾って床に置くと神の姿にかえり,別雷(わけいかずち)神(賀茂別雷神社)を産ませた,とする。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

火雷神 ほのいかずちのかみ

記・紀にみえる神。
黄泉国(よみのくに)で伊奘冉尊(いざなみのみこと)の遺体に生じた8種の雷神のうちの1神。また「山城国風土記」逸文では,玉依日売(たまよりひめ)が川上から流れてきた丹塗矢(にぬりや)によってはらみ,賀茂別雷命(かもわけいかずちのみこと)を生むが,この丹塗矢が火雷神であるという。

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世界大百科事典 第2版の解説

ほのいかずちのかみ【火雷神】

《山城国風土記》逸文の賀茂神社の由緒を語る伝説に登場する神。名義は赤い閃光を発する雷神。賀茂建角身(かもたけつのみ)命の子,玉依姫(たまよりひめ)は,川上から流れてきた丹塗矢(にぬりや)を取りあげたため孕んで雷神賀茂別雷(かもわけいかずち)命を生む。この丹塗矢がホノイカズチであるという。丹塗矢は,蛇や剣とともに雷神の形象で,とくに人間の女性に通うときの姿である。《古事記》に大物主(おおものぬし)神が勢夜陀多良比売(せやだたらひめ)に通う類似の伝説がある。

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