丹波国大絵図(読み)たんばのくにおおえず

日本歴史地名大系 「丹波国大絵図」の解説

丹波国大絵図
たんばのくにおおえず

一枚 矢野貞利作成

成立 寛政一一年刊

版本 中川藤四郎・堺屋仁兵衛、天保一一年亀山書肆再版

解説 板行の丹波国絵図としては最古一里塚・人足駅問屋・旅籠屋等を記号で示し、国境にはすべて次の村までの道のりを記す。「京大坂ヨリ湯嶋ヘ道矩」として城崎までの里程を別記しているのは湯治客の便を図ってのことであろう。なお板元の堺屋仁兵衛(辻本基定)は丹波国何鹿郡井根村の出身。観音霊場関係の書を多く出板している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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