出身(読み)シュッシン

デジタル大辞泉 「出身」の意味・読み・例文・類語

しゅっ‐しん【出身】

その土地身分などの生まれであること。その学校団体などから出ていること。「九州出身」「民間出身閣僚」「出身校」
官に挙げ用いられること。出世すること。
名利を志し―を宗として」〈沙石集・一〇〉
[類語]生まれ出自出所お里

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精選版 日本国語大辞典 「出身」の意味・読み・例文・類語

しゅっ‐しん【出身】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 官職にあげ用いられること。出世すること。立身。
    1. [初出の実例]「又五位以上子、依蔭出身、以兄弟子養子叙位」(出典:続日本紀‐大宝元年(701)七月戊戌)
    2. 「今日不善の人に出身(シュッシン)発跡(はっせき)する人あり」(出典:読本・英草紙(1749)五)
    3. [その他の文献]〔漢書‐郅都伝〕
  3. その土地またはその学校などから世に出ること。また、それまで過ごした経歴
    1. [初出の実例]「是則ゑちぜん織田の庄より出身(シュッシン)し給ひしに依て也」(出典:信長記(1622)一)
  4. 仏語。すべての煩悩から解放され、自由の境地に達すること。
    1. [初出の実例]「いはんやこの単伝の正法には、入法出身、おなじく自家の財珍を受用するなり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)弁道話)

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普及版 字通 「出身」の読み・字形・画数・意味

【出身】しゆつしん

任官資格。任官。唐・王維〔少年行〕詩 出身、に仕ふ 初め驃騎(へうき)に隨つて、漁陽に戰ふ

字通「出」の項目を見る

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