丹波市産の竜脚類(読み)たんばしさんのりゅうきゃくるい(その他表記)Sauropod from Tanba City

知恵蔵 「丹波市産の竜脚類」の解説

丹波市産の竜脚類

兵庫県丹波・篠山市にまたがる白亜紀前期の篠山層群という地層(約1億4000万年前〜1億2000万年前)から、2006年以来、調査・発掘・研究が続けられている竜脚類恐竜は、国内で最大級のティタノサウルス類(草食性)と目されている。今までに発掘されたのは、肋骨(ろっこつ)、椎骨(ついこつ)、血道弓(けつどうきゅう)、尾椎(びつい)などのほか頭骨の一部もあり、頭部の付け根にあたる脳函(のうかん)(縦15cm、横15cm、厚さ8cm)が確認されている。脊椎(せきつい)がつながる約5cmの穴が開いていた。この丹波竜全長は10数mと推定され、死後の筋肉の収縮で体が反り返ったといわれる体が反り返った形で埋没しているといわれる。

(小畠郁生 国立科学博物館名誉館員 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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