精選版 日本国語大辞典 「脊椎」の意味・読み・例文・類語
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脊椎動物の中軸骨格の主要部分である脊柱をなす骨をいう。脊椎は椎骨、脊椎骨ともよばれ、硬骨魚類以上でよく発達している。脊椎の一般的構造では、脊索を囲んで形成された椎体とよばれる円筒状部分があり、これから突起が出る。背側に伸びる突起は左右1対あり、脊髄を囲んで背方上部で融合して神経弓をつくり、さらに背方に神経棘(きょく)を伸ばす。腹方に出る1対の血道突起は血管を囲んで血道弓となるか、左右に開放したままである。両生類以上のものでは両側に伸びる横突起が発達し、体幅の増加に対応している。脊椎は互いに関節をなしているので全体として屈伸が可能である。隣接する椎体に対する面は、前後ともくぼんだ両凹、前面がくぼみ後面が突出した前凹、その逆の後凹、両面ともほとんど平らな両扁(へん)などの形態に区別される。
[川島誠一郎]
脊椎は短骨に属し、短円柱状の椎体、この椎体の両側から後方に出ている弓状の椎弓、椎弓から出る3種類(7個)の突起の3部分から構成される。椎体と椎弓とに囲まれた中央には、大きな椎孔ができている。ヒトの脊椎は、頸椎(けいつい)(7個)、胸椎(12個)、腰椎(5個)、仙椎(5個)、尾椎(3~6個)に分けられるが、各脊椎群は、それぞれ特有の形態をもっているので、判別は容易である。
頸椎は全般に厚さが薄くて椎孔が大きい。また、第1頸椎と第2頸椎は他の脊椎と形態が異なる。第1頸椎は椎体を欠くので、ほとんど輪状で、環椎ともよばれる。また第2頸椎では、椎体の上面から上方へと歯状の突起(歯突起)が小指の先のように突き出ていて、この突起が第1頸椎の椎孔の前縁に接して軸となり、これに沿って頭蓋骨(とうがいこつ)をのせた第1頸椎が回転する。それゆえ、第2頸椎を軸椎(古くは枢軸)ともよぶ。歯突起は本来、環椎の椎体であったものが、分離して第2頸椎に癒着したものである。この突起があるために、軸椎は人があぐらをかいたような形になり、俗に御舎利様(おしゃりさま)ともよばれている。
胸椎、腰椎は全般に下位のものほど大形になる。仙椎は5個が癒合して仙骨となり、尾椎は小さくて椎弓が欠けている。椎弓から後方に出ている棘突起(きょくとっき)と椎弓根部両側から出る横突起には、背筋(はいきん)が付着して椎骨の運動に関与する。椎弓の根部のすぐ後ろからは、上下に向かって上関節突起と下関節突起とが出ており、上下の脊椎はこの関節によって結び付く。第7頸椎の棘突起は、明らかに体表から触れるほど突隆しているので、第7頸椎を隆椎ともよび、脊椎の順位を定めるのに役だっている。
[嶋井和世]
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