主付く(読み)ヌシヅク

デジタル大辞泉 「主付く」の意味・読み・例文・類語

ぬし‐づ・く【主付く】

[動カ四]自分のものとする。所有する。
「七百町を―・かんと」〈浄・反魂香

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「主付く」の意味・読み・例文・類語

ぬし‐づ・く【主付】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 その所有者となる。また、その地位につく。
    1. [初出の実例]「壱貫せうず物をば先づ佰文と云ぞ。衆が我々もとぬしつくぞ」(出典:百丈清規抄(1462)四)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 カ行四段活用 〙
    1. 自分の物とする。所有する。領有する。
      1. [初出の実例]「此の伴左衛門に縁辺し七百町をぬしづかんと」(出典:浄瑠璃・傾城反魂香(1708頃)上)
    2. 決まった夫を持つ。
      1. [初出の実例]「いまだぬしづかぬは親どもがあとから見て」(出典:仮名草子・都風俗鑑(1681)二)

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