久米遺跡(読み)くめいせき

日本歴史地名大系 「久米遺跡」の解説

久米遺跡
くめいせき

[現在地名]志摩町野北

弥生時代前期末から中期前半にかけて営まれた甕棺墓群で、山から北に派生する舌状台地の緩斜面に位置する。甕棺墓群は二四基からなり、A―Dの四群に分れ墓道で結ばれる。墓地は南(C・D群)から北(A・B群)へ展開し、墓域の範囲は調査区のさらに南北に広がる。C群の六号甕棺墓には切先を下に向けた状態で鞘に収められた細形銅剣が副葬され、墓壙の埋土からは碧玉製管玉が出ている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android