九仞の功を一簣に虧く(読み)キュウジンノコウヲイッキニカク

デジタル大辞泉 「九仞の功を一簣に虧く」の意味・読み・例文・類語

九仞きゅうじんこう一簣いっき

《「書経」旅獒から》高い山を築くのに、最後もっこ1杯の土が足りないために完成しない。長い間努力も最後の少し過失からだめになってしまうことのたとえ。
[補説]「簣」は、もっこ、「虧」は、欠に同じ。「九仞の功を一気に虧く」と書くのは誤り。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android