九州方言(読み)きゅうしゅうほうげん

精選版 日本国語大辞典 「九州方言」の意味・読み・例文・類語

きゅうしゅう‐ほうげんキウシウハウゲン【九州方言】

  1. 〘 名詞 〙 九州地方で用いられる言葉。特に国語の方言区域一つとして、沖縄および奄美大島などを除いた九州地方をその区域とするもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の九州方言の言及

【日本語】より

…〈米〉は首里の[kumi]が宮古で[mai]となる。一方,本土方言は普通,愛知・岐阜・新潟以東の〈東部方言〉と,富山・滋賀・三重以西の関西・中国・四国を含む〈西部方言〉,九州とその周辺の島からなる〈九州方言〉,それに〈八丈(八丈島・青ヶ島)方言〉の四つに分類される。例えば東部方言〈カカナカッタ〉は,西部方言では〈カカナンダ〉,九州方言では〈カカザッタ〉となる。…

【琉球語】より

…しかし,琉球語諸方言と本土の諸方言,また奈良・京都の古代語との比較研究からみると,その分岐の時代は琉球列島が歴史時代にはいる13~14世紀より相当前であることはまちがいなく,しかしまた一方で,本土に弥生文化がひろまるずっと以前ということも考えられない。そして本土方言の中では九州方言とアクセント,語彙(ごい),文法などに類似点が多いことから,琉球語は古い時代(おそらく紀元前後の世紀)の九州方言から分岐して南下したものと推定される。また琉球列島各地に伝わる各種の古歌謡の形式が,本土のそれとはまったく別個に発展したとみられることは,琉球語圏が古くから奈良や京都を中心にした本土の古代国家の文化圏の外にあった証拠となろう。…

※「九州方言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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