事業定義(読み)じぎょうていぎ(その他表記)defining the business

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「事業定義」の意味・わかりやすい解説

事業定義
じぎょうていぎ
defining the business

企業あるいはその事業部が,自らの事業とは何かということを決定することであり,戦略的マーケティングにおいて最も基本となる意思決定領域である。事業規定あるいは事業ドメインの決定ともいう。 D.F.エーベルは,製品中心のそれまでの製品-市場という事業定義に対して,顧客-機能-技術という3次元,すなわち,ある顧客層に対する,ある機能充足のための,ある技術の応用を提供する事業という形での事業定義を考えるべきだという。事業定義が重要なのは,第1に,これが決まらないかぎり事業への資源配分の決定も,各事業内での具体的なマーケティング活動の決定もできないという意味で,その事業活動の出発点になること。第2に,たとえば上の3次元に沿って,広く定義するのか狭く定義するのかによって,そもそも競争上の優位性が決まってしまうということである。たとえば複写機コンピュータファクシミリとばらばらに事業定義するのか,OA事業と一体化した事業定義をするかによって,以降の事業展開に大きな違いが生れる。

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[生]1936.2.20. 千葉,臼井プロ野球選手,監督。佐倉第一高等学校から立教大学を経て,1958年に東京読売巨人軍(読売ジャイアンツ)に入団。右投げ右打ちの強打の三塁手として,入団 1年目に本塁...

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