エーベル(その他表記)Abel, John Jacob

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エーベル」の意味・わかりやすい解説

エーベル
Abel, John Jacob

[生]1857.5.19. クリーブランド
[没]1938.5.26. ボルティモア
アメリカの薬理学者。 1883年ミシガン大学卒業。 85年からヨーロッパに留学して 91年に帰国母校の薬理学教授となり,93年からジョンズ・ホプキンズ大学に移る。 99年,副腎の水溶性エキスから血圧上昇物質抽出に成功し,それをエピネフリンと命名した。高峰譲吉はこれと同じものを翌年,純粋な形で抽出することに成功し,アドレナリンと命名した。エーベルは 1926年にこの物質の純粋な結晶を得ることに成功し,これが蛋白質であることを示した。 32年にジョンズ・ホプキンズ大学の内分泌研究所長となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む