二木成村(読み)にぎなりむら

日本歴史地名大系 「二木成村」の解説

二木成村
にぎなりむら

[現在地名]下館市二木成

下館城下の南にあり、北は下岡崎しもおかざき村。中世せき庄に属し、「吾妻鏡」宝治二年(一二四八)六月一五日条に「酉剋常陸国関郡仁木奈利郷白雪降、則休止云々」とある。文明一〇年(一四七八)水谷勝氏が下館に築城後、同氏の支配地となり、江戸時代は寛永一九年―寛文三年(一六四二―六三)の在番時代を除き、下館藩領。元和九年(一六二三)の水野谷様御代下館領村々石高并名主名前控(中村家文書)に「七百八拾壱石九斗七升七合、二木成町分」とあり、天保八年(一八三七)の常陸御国絵図御改之記(同文書)には「高七百八拾壱石九斗七升六合、鎮守天神、家数三拾軒、馬拾八疋、石川近江守領分、真壁郡下館町分二木成村」とあり、下館町分に属した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android