日本大百科全書(ニッポニカ) 「于光遠」の意味・わかりやすい解説
于光遠
うこうえん / ユイコワンユエン
(1915―2013)
中国の経済学者。上海(シャンハイ)人。1915年7月15日生まれ。1936年清華大学物理学科卒業。1937年中国共産党に入党。中共中央宣伝部理論処副処長、中国科学院哲学社会科学学部委員、科学規画委員会副秘書長を経て、1964年7月、科学技術委員会副主任。文化大革命期に批判されたが、1975年復活。1977年12月に国家科学技術委員会副主任に就任、その後中国社会科学院マルクス・レーニン主義・毛沢東思想研究所所長、国務院学位委員会委員、中国社会科学院副院長、顧問、全国人民代表大会代表、中共中央顧問委員会委員などを歴任した。おもな著作に『思考と実践』『改革・経営・生活・組織建設』などがある。
[矢吹 晋]
『矢吹晋「評伝(于光遠)」(『日中経済協会会報』1987年6月号)』