20世紀日本人名事典 「井上三綱」の解説
井上 三綱
イノウエ サンコウ
大正・昭和期の洋画家
- 生年
- 明治32(1899)年1月15日
- 没年
- 昭和56(1981)年5月19日
- 出生地
- 福岡県八女郡吉川村
- 学歴〔年〕
- 小倉師範卒
- 経歴
- 本郷洋画研究所に学んだのち、大正12年から同郷の先輩坂本繁二郎に師事。15年帝展に初入選、以後帝展、新文展に出品する。戦後は25年から国画会に出品、翌26年同会会員となる。30年ニューヨーク・ブルックリン展、33年サンパウロ・ビエンナーレ展に出品、初期の日本国際美術展、現代日本美術展にも出品した。36年国画会を退会し、以後無所属となる。49年屏風絵による個展をセントラル美術館で開催。東洋思想を主体に「空」「無」を表現した創作は高く評価された。作品に「驚」「農」「浴後」など、画集に「万葉画集」「画集井上三綱」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報