井口郷(読み)いのくちごう

日本歴史地名大系 「井口郷」の解説

井口郷
いのくちごう

現在の井之口いのくちに比定される。天正八年(一五八〇)一一月二八日の武田家印判状写(甲斐国志)によると、井口郷には本屋二一軒・新屋二二軒・拝屋一軒、計四四軒と二軒の明屋敷があった。今福和泉守同心井口織部・原豊前同心善兵衛・同衆弥三左衛門・新衆相原善之丞・同野中清右衛門尉・原大隅守同心惣兵衛・荻原伯耆守同心三右衛門の七名はそれぞれ一軒の本屋の棟別銭を免除され、相原与治右衛門尉は井口郷の格別の訴人として拝屋の棟別銭を免除され、原豊前同心善兵衛と同衆弥三左衛門は右の本屋のほかにそれぞれ新屋一軒の棟別銭を免除された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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