井細田村(読み)いさいだむら

日本歴史地名大系 「井細田村」の解説

井細田村
いさいだむら

[現在地名]小田原市井細田・寿ことぶき町一丁目・おうぎ町一―四丁目

西南境を久野くの川、東端酒匂さかわ川が流れ、西は池上いけがみ村、南は荻窪おぎくぼ村、北は多古たこ村と接する。甲州道が南北に通じる。永正一六年(一五一九)四月二八日の宗瑞(伊勢長氏)箱根領注文(県史三)に「八十くわん文 いさい田」、小田原衆所領役帳に幻庵「百貫文 西郡井細田」とある。

近世は小田原藩領。「永代日記」によれば、寛文六年(一六六六)に藩主稲葉正則が江戸出府の際通行し、水付きの悪い地についての処置を小田原奉行に指示し、大磯宿(現中郡大磯町)より井細田出口の藪の内にある竹三本の伐採を山奉行に命じている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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