森林で立木(りゅうぼく)を切り倒し(伐倒、伐木)てから、枝のついた木全体(全木)あるいは枝を払った木全体(全幹)を林道端まで集め(集材)、一定の長さに切って丸太をつくる(玉切(たまぎり)、造材)か、伐倒後ただちに造材してから林道端に集材するまでの、森林における木材の収穫作業全体をいう。ほぼ同義に、斫伐(しゃくばつ)ということばが使われたことがあった(例、斫伐事業など)。近年では伐採搬出を略した伐出(ばっしゅつ)がよく使われる。冬季の積雪を利用して伐採を行うのを冬山伐採、夏季に行うのを夏山伐採という。機械が導入される以前は、樹液流動開始前に伐木造材し、林内に放置して木材を自然乾燥させ、できるだけ軽くしてから1回当り多量の木材を集運材するのが普通であったが、ふたたびこの方法も見直されつつある。機械化が進み、労働条件の相対的によい夏山伐採が広く行われてきたが、林地保全と労働の周年雇用を配慮して、積雪地における冬山伐採もふたたび見直されている。
[山脇三平]
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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