交尾嚢(読み)こうびのう

精選版 日本国語大辞典 「交尾嚢」の意味・読み・例文・類語

こうび‐のうカウビナウ【交尾嚢】

  1. 〘 名詞 〙 昆虫類の雌にみられる特殊な生殖器。腟(ちつ)輸卵管とが直接つながっていない場合に、交尾のあと精子を一時的に受けいれる袋状物で、精子はのちに後方受精嚢に移動する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞

世界大百科事典(旧版)内の交尾嚢の言及

【交尾】より

…吸虫類では,貯精囊と生殖腔の間の前立腺に囲まれた射精管が反転して突出し,陰茎の役割をする。鉤頭(こうとう)虫類にも似たような構造の交尾囊に納まった陰茎がある。線虫類では,貯精囊に続く射精管が直腸に開いて総排出口を形成し,その内壁がへこんでできた針囊の中にクチクラ質の交尾針がつくられ,これを雌の腟(ちつ)に入れて移精する。…

※「交尾嚢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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