デジタル大辞泉
「昆虫類」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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こんちゅう‐るい【昆虫類】
- 〘 名詞 〙 節足動物門に属する綱の一つ、およびそれに属する動物の総称。〔動物小学(1881)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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昆虫類
こんちゅうるい
Insecta; insect
節足動物門昆虫綱に属する動物の総称。動物界最大の綱で,ほとんどが陸生。体は多数の体節が融合して頭部,胸部,腹部の3部に分化している。体表は他の節足動物と同様に1層の上皮細胞とそれが分泌してできたじょうぶなクチクラ層から成り,堅固な外骨格を形成している。頭部には1対の複眼と3個の単眼があり,また付属肢の変化した触角,大顎,小顎,下唇が各1対ずつある。後3者は口器を形成し,下唇は左右合一して1片となっている。大顎が存在することによって,ムカデ類,ヤスデ類,甲殻類などの各綱とともに,大顎類 Mandibulataとして節足動物中の1グループをなしている。胸部は3体節から成り,それぞれ1対の肢 (胸脚) をそなえ,後2節にはそれぞれ1対の翅がある。腹部は腸,排出器官 (マルピーギ管 ) ,生殖器官などが納められ,体節の付属肢は退化消失しているが,わずかに尾角や雄の交尾器,一部のグループにおける雌の産卵管として残されている。体制の多様化が著しく,適応的に変形,退化,消失している器官も少くない。卵生であるが卵胎生に変っているものもある。発生過程における変態がほとんどない下等な無翅類と,変態を行う高等な有翅類に分けられる。有翅類はさらに,幼虫と成虫の形態上の差が少い不完全変態類と,幼虫と成虫の形態の差が著しく,その間に蛹期が存在する完全変態類とに分けられる。不完全変態類の幼虫は仔虫または若虫と呼ばれることもある。幼虫時代を水中で過すものがかなりあり,体表に鰓をもつものが多い。成虫の呼吸器官は気管で,体表に気門として開口し,体内のすみずみまで枝分れして伸びている。血管系はいわゆる開放系で,血液は体腔を自由に流れ,背脈管と呼ばれる構造が心臓の働きをしている。現在までの既知種は 100万種をこえるが,推定によれば現生種の実数は 3000万種以上であろうとされている。大部分は人間にとって有益あるいは有用であって,自然界のバランスを保つのに重要な働きをしている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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こんちゅうるい
昆虫類
学◆Insecta 英◆insect
節足動物門昆虫綱に属す生物。大きく無翅昆虫類と有翅昆虫類に分けられ,トビムシ目からハチ目まで,30目に分類される。世界で最も繁栄し,種類数の多い生物群である。世界では約77万種以上が知られ,地球上の生物種の約1/2,動物種の約2/3を占めている。日本からは約29,000種が記録され,実際はその倍以上の種が生息すると推定されている。水中・土中など,地上の全環境に生息しており,しかも,種ごとに生息環境などが異なっていることから,古環境の復元に有用である。キチン質の外骨格で覆われた体は,化石として残りやすい。体は基本的に頭部・胸部・腹部の三つの部分からなり,頭部には1対の触角,複眼と口器,胸部には2対の翅と3対の足,腹部には交尾器や肛門をもつ。昆虫の化石は,古いものはデボン~石炭系から発見されており,ペルム紀には有翅昆虫の主なグループの化石が出そろっていることから,主な分類群の分化は,古生代に終わっていたと考えられる。昆虫の起原は,多足類型の節足動物からといわれている。
執筆者:宮武 頼夫
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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