百科事典マイペディア 「人工ワクチン」の意味・わかりやすい解説 人工ワクチン【じんこうワクチン】 遺伝子工学と,ペプチドの化学合成法とを組み合わせて,病原微生物自体を用いることなく人工的に調整したワクチン。従来のワクチンでは,病原性を弱めた病原微生物を含むもの(弱毒生ワクチン)や,不活性化した病原微生物を含むもの(不活化ワクチン)が用いられていたが,病原微生物による危害の可能性をなくすことはできなかった。人工ワクチンでは,ワクチンとしての有効性を担う病原微生物抗原決定基だけを用いるので,この危害の可能性をなくすことができる。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by