人工雑音(読み)じんこうざつおん(英語表記)man‐made noise

日本大百科全書(ニッポニカ) 「人工雑音」の意味・わかりやすい解説

人工雑音
じんこうざつおん
man‐made noise

さまざまな機器設備から付随的に発生し、または漏洩(ろうえい)する不要な電磁エネルギーをさす。これは放送通信受信を妨げ、他の機器を誤動作に導くなどのため、雷などによる自然雑音と対比して人工雑音とよばれる。発生源としては、古くは送電線家庭用電気機器が主であったが、科学技術発達や放送・通信方式変化に伴って、最近ではきわめて多様化している。

[若井 登]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の人工雑音の言及

【雑音】より

… 外部雑音は外部から混入する雑音で,雷放電に基づく空電,宇宙から生じている宇宙雑音,太陽から生じている太陽雑音,送電線のコロナから生じているコロナ雑音,自動車の点火栓雑音などが代表的なもので,これらはいずれも電波の形で主としてアンテナから受信機に入り,受信信号に妨害を与える。雑音はまたその原因が自然界に起因するか,人間の社会活動に起因するかによって自然雑音と人工雑音に区分することも行われる。雑音はその時間波形に注目してインパルス雑音,あるいは定常雑音などと分類されることもある。…

【電波雑音】より

… 電波雑音はその発生原因から分類することもある。発生源が自然界に存在するとき,自然雑音と呼び,人工物によるとき人工雑音という。自然雑音には空電雑音,太陽雑音,宇宙雑音などがある。…

※「人工雑音」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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