仇を鬼に作る(読み)あたをおににつくる

精選版 日本国語大辞典 「仇を鬼に作る」の意味・読み・例文・類語

あた【仇】 を 鬼(おに)に作(つく)

  1. 自分に害を与えるものを、さらに恐ろしい鬼の姿に作るの意で、はなはだ悪く、恐ろしい状態をたとえていう。
    1. [初出の実例]「いみじきあたをおににつくりたりとも、おろかに見捨つまじき人の御有様なり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)浮舟)

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