今文尚書(読み)キンブンショウショ

デジタル大辞泉 「今文尚書」の意味・読み・例文・類語

きんぶん‐しょうしょ〔‐シヤウシヨ〕【今文尚書】

今文で書かれた「書経」。秦の焚書ふんしょのとき、博士の伏生が壁の中に隠して残した29編を、漢代の隷書で書きなおしたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「今文尚書」の意味・読み・例文・類語

きんぶん‐しょうしょ‥シャウショ【今文尚書】

  1. 〘 名詞 〙 今文で書かれた「書経」。漢のはじめ、秦の焚書(ふんしょ)のとき、伏生が壁の中に隠して残したという経中の二九篇を隷書で書き改めたもの。

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世界大百科事典(旧版)内の今文尚書の言及

【書経】より

…また行事を記録した《春秋》の記事体と並んで,王者の言辞を記録した《書経》の記言体は,後世の歴史叙述の基本形式となる。 孔子のとき100編あったというが,秦の焚書を経て,漢の初めに済南の伏生が伝えたのは28編だけであり,これは漢代通行の文字(隷書)に書き写されたので《今文尚書(きんぶんしようしよ)》と呼ばれる。その後,武帝のとき孔子の旧宅の壁の中から今文28編より16編多く,古体の文字で書かれた《古文尚書》が現れた。…

※「今文尚書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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