仕寄(読み)しより

精選版 日本国語大辞典 「仕寄」の意味・読み・例文・類語

し‐より【仕寄】

  1. 〘 名詞 〙 城などを攻めるとき防衛攻撃のために用いる、竹などを大きな束にしたもの。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「此由を見るよりも、すはかたきのしよりをつくる事、ながぢんをはって城をひゃうらうづめになさんのたくみ」(出典:浄瑠璃・四天王女大力手捕軍(1678)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の仕寄の言及

【城攻め】より

…柵の外側に濠を掘ることもあり,さらに城を見下ろす地形を選び付城(つけじろ)を築くこともあった。第2段階は城に接近する行動で,これを〈仕寄(しよ)る〉といい,そのための構築物を〈仕寄(しより)〉,〈仕寄〉を城の近くに接近させることを〈仕寄を付ける〉といった。〈仕寄〉には竹束(たけたば),大楯,井(勢)楼(せいろう)などがあり,いずれも城方の矢弾から攻め方を守るものである。…

※「仕寄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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