付込み帳(読み)ツケコミチョウ

デジタル大辞泉 「付込み帳」の意味・読み・例文・類語

つけこみ‐ちょう〔‐チヤウ〕【付(け)込み帳】

仕訳しわけしないで、種々の事項をその発生順に記入しておく帳簿当座帳

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精選版 日本国語大辞典 「付込み帳」の意味・読み・例文・類語

つけこみ‐ちょう‥チャウ【付込帳】

  1. 〘 名詞 〙 仕分けをしないで、事項の順に記入する帳簿。当座帳。
    1. [初出の実例]「附込帳に有之取替金銀、相手方覚無之段申候而も、附込帳紛敷儀於之は、致吟味、済方申付る」(出典徳川禁令考‐後集・第二・巻一七(1785))

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世界大百科事典(旧版)内の付込み帳の言及

【商業帳簿】より

…前代まで貴重品であった紙の一般的利用と,そろばんの普及による筆算能力の進歩,計算意識の上昇などがその基底に存したと思われる。資本蓄積が未成熟であった早い時期には中小の商家の帳簿は当座帳,万覚(よろずおぼえ)帳,付込帳などと呼ばれた備忘的な単一帳簿であったと思われるが,経営の拡大に伴い記帳事項が複雑化するにつれて,上記の原始記録から整理記録としての仕訳簿が作成されるようになった。 江戸時代の商家で作成された帳簿の種類は業種・業態の違いや経営規模の大小によって千差万別である。…

※「付込み帳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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