仮髪(読み)カハツ

精選版 日本国語大辞典 「仮髪」の意味・読み・例文・類語

か‐はつ【仮髪】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仮に添える毛髪。つけまげ、かもじなど。
  3. 他の髪の毛で種々の髪型を作って頭にかぶるもの。かつら
    1. [初出の実例]「此時に当り、仮髪(〈注〉カツラ)を着る風俗未だ廃ずして、仮髪を作ることは、剃頭人の利を得る業なりしなり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の仮髪の言及

【能装束】より

…徳川家をはじめ,井伊家,池田家,細川家,前田家などの大名家に守り伝えられた能装束は,今日もなお一部が保存されている。
[装束の種類]
 広義の能装束は,用途上から分類すると,仮髪(かはつ),かぶり物,上衣(うわぎ)の類,着付(きつけ)の類,上衣・着付両用の類,袴の類,その他に分けられる。なお〈着付〉という言葉は,装束を着ることそのものを指す場合もあるが,能においては着装のことを物着せと称するのが普通であり,本稿で〈着付〉と記すのはすべて装束の種類としての〈着付の類〉で,小袖類の唐織,厚板(あついた),摺箔(すりはく),縫箔(ぬいはく)(繡箔(ぬいはく))などを意味する。…

※「仮髪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android