最新 地学事典 「伊予石」の解説
いよせき
伊予石
iyoite
化学組成MnCuCl(OH)3の鉱物,単斜晶系,空間群P21/m,格子定数a0.5622nm, b0.6586, c0.5719, β91.55°,単位格子中2分子含む。淡緑色,ガラス光沢,西洋剣状結晶,比重3.22。多色性X(淡青緑)<Y(青緑)≈Z(青緑),屈折率α1.698, β1.725, γ1.737,2V=66。アタカマ石族のボタラック石型構造。構造内でCuとMnは秩序化している。模式地は愛媛県伊方町大久。名称は伊予灘に由来。マンガン鉱石が海水と反応することで生じる。樹状集合および放射状集合を形成し,三崎石を密接に伴う。
執筆者:浜根 大輔
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

