伊江島補助飛行場(読み)いえじまほじよひこうじよう

日本歴史地名大系 「伊江島補助飛行場」の解説

伊江島補助飛行場
いえじまほじよひこうじよう

[現在地名]伊江村西江上・西江前・東江前・川平

米海兵隊の基地。二〇〇二年(平成一四年)三月現在の面積は八・〇一五平方キロ、うち民有地は五・八七三平方キロに及ぶ。地主数一千一九二人で年間賃借料一二億九千四〇〇万円。基地従業員は二一人。伊江島の三分の一を占める当飛行場は、米軍が伊江島占領と同時に旧日本軍の伊江島飛行場を収用して使用を開始した。一九四七年(昭和二二年)住民の帰島が許可される。しかし五三年の土地収用令施行後、米軍から射爆場建設のため西江上真謝にしえうえまーじや区、西江前西崎にしえまえにしざき区の農地収用が通告されると、激しい反対闘争が展開され、いわゆる島ぐるみ闘争の始めとなった。現在も真謝部落で約三〇戸、西崎部落で約六〇戸が施設内で生活するという特異な形態となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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