似せる(読み)ニセル

デジタル大辞泉 「似せる」の意味・読み・例文・類語

に・せる【似せる】

[動サ下一][文]に・す[サ下二]似るようにする。まねる。「実物に―・せる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「似せる」の意味・読み・例文・類語

に・せる【似】

  1. 〘 他動詞 サ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]に・す 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙
  2. 似るようにする。につかわしいようすにする。まねる。
    1. [初出の実例]「楊貴妃の帝の御使にあひて泣きける顔ににせて、梨花一枝春雨を帯びたりなど言ひたるは」(出典:枕草子(10C終)三七)
  3. 模造する。まねて作る。贋造する。
    1. [初出の実例]「仍(なを)蚊屋野の中に双(ふたつ)の陵を造(つく)り起(た)てて相似(ニセ)て如一(ひとつなり)」(出典日本書紀(720)顕宗元年二月(図書寮本訓))

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